「LiCO」は、AI/HPCインフラストラクチャーの運用を簡素化するオーケストレーションソフトウェア。レノボの技術とオープンソースを活用した製品であり、専用のWebインターフェースを提供し、TensorFlowやMXNet、Caffeをはじめとする主要なAIフレームワークを予め実装し、クラスター管理にxCAT/Confluent、コンテナ管理にSingularity、ジョブ管理にはSlurmを採用している。
AI/HPCアプリケーションを動作させるまでに必要となるオープンソフトウェアが予めパッケージ化され提供されることで、複雑さをなくし、すぐにアプリケーションの実行環境として使用できるようになっている。
「LiCO」は、AIフレームワークをコンテナとして管理することにより、AIアプリケーションの実行環境において必要となってくる複数バージョンのAIフレームワークの混在、組み合わせが必要な煩雑なバージョン管理を簡素化するという。GPUサーバーをリソースプール化し、専用のWebインターフェース上からGPU・メモリー・ストレージ・ネットワークなどの各種リソース使用状況のモニターが可能だという。
また、各AIフレームワークに応じた学習ジョブのテンプレートを用意しており、マルチユーザーによるジョブ作成、ジョブスケジューリングを容易に実現し、機械学習/ディープ・ラーニング環境の運用・管理に関するワークロードを削減するとしている。
サブスクリプション(製品の最新バージョンへのアップデート)とサポートが含まれた製品として提供され、1CPUあるいは1GPUあたり5,000円から提供される。サブスクリプションとサポートの提供期間は、1年・3年・5年から選択することができる。LiCO、xCAT、Confluentなどに関してはレノボ自身がL3サポート(問題修正を含むサポート)を提供し、それ以外のオープンソースの製品に関してはL1サポートを提供し、レノボとオープンソースコミュニティが共同で問題解決に当たるという。