「EDI-Master B2B Gateway」は、企業間EDIで多く利用されている複数のEDIプロトコルを1システムに統合し、取引先の拡大や既存EDIシステムの拡張に柔軟に対応できるEDIサーバー製品になる。
2024年のINSネットデジタル通信モード提供終了にともない、電話回線を使った従来型の企業間電子商取引を利用している企業は、インターネットEDIへの移行が必要となる。移行過渡期では、従来型のレガシー手順とインターネット手順のいずれの対応も必要となるため、両手順に対応した統合EDIシステムの導入が、システム運用負荷軽減の観点で重要になるという。
新バージョン「EDI-Master B2B Gateway Ver1.3」では、EDI-Masterシリーズの強みである、使いやすさと高い相互接続性を継承しつつ、既存製品では未対応であったLinux環境におけるインターネットEDI通信手順への対応を実現した。従来からの稼働環境であるWindowsに加え、大手企業でニーズが高いLinux環境(Red Hat Enterprise Linux)に対応することで、UNIXからLinuxへのマイグレーション対応や、堅牢なシステム構築、クラウド環境における稼働など、より幅広いニーズに応えることが可能となるという。
キヤノンITSは、今後、「EDI-Master B2B Gateway」以外のEDIソリューションにおいても、Linuxへの対応を進めていくという。
「EDI-Master B2B Gateway Ver.1.3」の特徴
・マルチプロトコルに対応したEDIサーバー
- インターネットEDIプロトコルである、流通BMS(JX、ebXML)に対応
- レガシーEDIプロトコル(JCA手順、全銀手順、全銀TCP/IP手順)に対応(Linux版は全銀TCP/IP手順のみ対応)
- FTP、SFTP、メールEDI(POP3/SMTP)に対応
- 発信側・着信側いずれのプロトコルにも対応し、 最大32回線の同時接続が可能
・堅牢なシステム構成
- シングル構成の他、複数台の通信サーバーから構成する分散型システムにも対応
- クラスター化や分散システムにより、高い冗長性も確保
・運用管理や連携機能
- 全プロトコルの統合管理が可能
- ライセンスの追加登録により、プロトコル追加・同時接続数などの順次拡張が可能
- フォルダ連携機能やFTP、SFTP通信機能により、社内のデータ連携にも活用可能
・流通BMS認定製品
- 安心の「流通BMSロゴマーク」使用許諾製品