このサービスでは、NTTデータの技術者が企業の学習データ作成から組込みディープラーニング開発および運用までをサポートする。LeapMindの提供するディープラーニング関連ソリューション(「DeLTA-Mark」「DeLTA-Lite」)を活用し、学習データ作成では、AI領域のBPOを強みとするNTTデータ・スマートソーシングと連携してサービス提供を行う。
今回の連携により、(1) 大量・高品質な学習データ作成の効率化、(2) 組込みディープラーニングモデルの導入効果を素早く検証、(3) 現場へのモデル導入コスト・ハードルの低減、を実現するとしている。
サービスの概要と特徴
3社の連携により、学習データ作成から組込みディープラーニング開発および運用までをサポート。例えば、製造業で画像解析による製品の不適合検知や、インフラ業界で設備の予防保全を検討している企業に対し、製品・設備からのデータ取得、学習データ作成、異常検知モデル構築と組込み機器への実装、および現場へのモデル導入・運用までをワンストップでサポートする。
1. 大量・高品質な学習データを効率的に作成
学習データの作成では、大量のデータに対してアノテーション作業を行う必要があり、膨大な作業量かつ複雑なオペレーションを伴うため、企業自身で実施することが困難だった。NTTデータ・スマートソーシングのAI領域におけるBPOの経験豊富な専門部隊が学習データ作成支援ソリューション「DeLTA-Mark」を活用し、大量・高品質な学習データを効率的に作成する。
2. 組込みディープラーニングモデルの導入効果を素早く検証
これまで効果検証には、モデル構築からモデル圧縮、ハードウエアへの実装の工程に約3か月掛かっていた。組込みディープラーニングモデル構築ソリューション「DeLTA-Lite」の導入によってディープラーニングモデルの学習から組込み機器への実装までをワンストップで行い、この工程を約1日に圧縮する。
3. 現場へのモデル導入コスト・ハードルを低減
一般的にディープラーニングモデルを運用するには高価なプロセッサが使われるが、「DeLTA-Lite」の機能である「モデル圧縮注」によって低消費電力なFPGAなどの安価なハードウェア上で動作するモデルの作成が可能となり、モデル導入コスト・ハードルを低減させることができる。
各社の役割
・NTTデータ
AI領域での新規事業開拓・ソリューション開発を担う「次世代技術戦略室」、200名のアナリスト、データサイエンティスト、コンサルタントおよび1500名の組込み技術者を有する「AI&IoT事業部」が中心となり、ディープラーニングモデルの構築およびビジネスへの活用を支援。
・LeapMind
プログラミング不要な組込みディープラーニングモデル構築ソリューション「DeLTA-Lite」、ディープラーニングモデル構築のための学習データ作成支援ソリューション「DeLTA-Mark」の提供。
・NTTデータ・スマートソーシング
国内5拠点のBPOセンタと、複数のAI関連BPOサービスの実績を生かし、ディープラーニングモデル構築に必要となる学習データの作成を支援。