「AAPF」は、データサイエンティストによる「検証」、アプリケーション開発者による「導入」、ユーザによる「活用」を包括的に支援し、プロフェッショナルの協働による「みんなで創るAI」を実現し、複数のAI技術を組み合わせた検証~導入~活用を可能にするという。
さらに、「AAPF」上で利用できる業種・業務別テンプレート群「NEC Advanced Analytics Platform Solution Templates」を製品化し、多種多様な業種・業務でのAI活用を支援する。このテンプレート群は2019年3月より順次提供を予定している。
概要
1. 単一環境で複数の最先端AI技術を提供、多目的な活用が可能に
AI活用プラットフォームのAAPFに、新たに分析を高速・軽量に処理するディープラーニングエンジン「RAPID機械学習」と、2つの文が同じ意味を含むかどうかを高精度・高速に判定する「テキスト含意認識」を搭載し、NECの独自技術により多種多様なデータから自動で複数の規則性を発見できる「異種混合学習」と合わせて3種類のAI技術が利用可能となった。
これにより、利用者は単一環境で様々なAI技術が利用できるため、複数の分析パターンを比較評価し、最適なAI技術が選択可能になる。また、数値とテキストを組み合わせた分析ができるなど、複数のAI技術を適材適所で多目的に活用し、多様な業務で活用していくことが可能になる。
2. 業種・業務別テンプレートにより、業務現場に適したAI導入を支援
新テンプレート群「NEC Advanced Analytics Platform Solution Templates」は、AI活用の検証フェーズまでを素早く進めることを支援。利用者は、需要予測や品質分析などの業務テンプレートから、自身の業務に合ったものを選択し、テンプレートのガイダンスに従ってデータを用意し入力するだけで、簡単にデータサイエンティストの知見を活用した詳細な分析結果を得ることができる。
これにより、AIの活用イメージがわかり、価値をいち早く検証することができる。また、分析過程においては、各現場の業務、条件に合うようにテンプレートをカスタマイズして分析することができ、継続的な業務効率の向上と高度化を支援する。
各テンプレートには、200件以上の業種・業務別の分析事例から、それらを検証するための分析設計(データフォーマット、加工方法、AIパラメータ)と分析結果の可視化手法を抽出して整備し、製品に組み込んでいる。
テンプレートの第1弾として、NECプラットフォームズやNECフィールディングでのAI活用ノウハウをもとにした「製品需要予測テンプレート」「保守部品需要予測テンプレート」の提供を予定し、順次テンプレートを追加していくとしている。