東芝アナリティクスAI「SATLYS」は、データ分析からシステム構築、さらにマネージドサービスまでをカバーし、インダストリアルIoT分野におけるAI分析を担う「プロフェッショナルサービス」として、企業の課題解決とデジタルトランスフォーメーションを支援しているという。
今回提供を開始する「SATLYSKATA保守部品在庫最適化」は、故障履歴から適切な調達数を予測し部品在庫を最適化するサービス。また、「SATLYSKATA作業行動推定」は、ウェアラブルデバイスにより作業行動を見える化するサービスになる。
いずれも指定データを入力するだけで、「SATLYSKATA」がAI分析を行い、結果が出力される、AIの専門知識をもたなくても簡単に利用できるクラウド分析サービスだという。
「SATLYSKATA保守部品在庫最適化」の概要
過去の保守履歴データから保守部品種ごとの故障モデルを作成し、いつごろ、どれくらいの故障が発生するのかを予測して、最適に在庫を管理する。AIの専門知識をもたなくても保守部品の在庫最適化を実現できる。
これにより、過剰な保守部品の保管や廃棄のコストを削減し、保守の継続性を担保しながら棚卸資産の圧縮が可能となる。同社では、PCサーバーの保守部品管理に適用し、余剰在庫を30%程度削減できることが確認できたという。
「SATLYSKATA作業行動推定」の概要
リストバンドなどのウェアラブルデバイスを用いて作業者の腕の動きの加速度データから装着者の行動をディープラーニング技術で推定する。東芝グループの東芝ロジスティクスでは、作業の見える化によって課題を掘り下げることにより、物流倉庫のピッキング作業において約15%の作業時間の短縮が確認できた。