日立システムズは、予測モデルを誰でも簡単かつ高精度に生成することが可能な機械学習プラットフォーム「DataRobot」に着目し、同プラットフォームを活用したサービスの提供開始に向けて、DataRobot社とSIコンサルティングパートナー契約を締結したという。
DataRobot社の「DataRobot」は、世界トップクラスのデータサイエンティストの知見や経験、ベストプラクティスが集約されたエンタープライズ向けの機械学習プラットフォームになる。
分析対象のデータをアップロードして予測する内容を選択するだけで、数百種類におよぶ機械学習アルゴリズムの中から特にデータとの相性が良いアルゴリズムを自動で選定して表示するなど、予測モデル生成のプロセスを自動化しているため、これまで高い専門知識を有するデータサイエンティストが必要であった予測モデルの生成作業を簡単かつ高精度にできるようになるという。
日立システムズは、昨年12月から社内で「DataRobot」を活用し、システム開発プロジェクトを効率的に運営するためのプロジェクトステータス推移や、健康経営戦略の一施策として従業員の健康維持・増進の支援など、複数の予測モデルの検証に取り組んでいる。
これらの社内での活用ノウハウと日立システムズが持つさまざまな業種における業務知識を組み合わせ、このたび、「DataRobot」を活用したコンサルティング型サービスやSI型サービスなどのデータ分析サービスを提供開始する。
今後は、「DataRobot」のライセンス販売も可能な販売代理店契約の締結をめざしていくほか、日立システムズが保有するMA(Marketing Automation)ツールやBI(Business Intelligence)ツールと連携し、セミナー誘致や販売促進メールを配信する際に確度が高いと思われる顧客を予測するモデルや、ニーズが高いと思われる製品・サービスを予測するモデルなどについて検証を進め、そこで得た知見やノウハウをデータ分析サービスに生かしていく予定だ。