新機能「データに聞く」は特許出願中で、データ分析の知識がなくても、面倒な設定やプログラミングを組むことなく、簡単にインサイトを得られるのが特徴になる。また、セルフサービスのデータ準備のスケジューリングや管理ができる新しいアドオン製品Tableau Prep Conductorが追加された。
データと対話する革新的な方法「データに聞く」
「データに聞く」を使えば、ユーザーは平易な言葉で質問することができ、それに対して瞬時に分析結果が視覚化されて提供される。
例えば、「What were my sales this month(今月の売上高は)?」と質問を入力するだけで、今月の売上が売上地域を示す地図データや製品別グラフなどのビジュアライゼーションの形で表示される。ユーザーは、さらに質問を続けたり、ドラッグ&ドロップを用いたりしてデータを探索できる。データの構造の知識や設定やプログラミングのスキルは不要だ。
「データに聞く」 はユーザーの意図を理解した高度なアルゴリズムを使用しており、それにより Tableau が的確な分析結果を返すことを可能にしている。「データに聞く」 の高度な構文解析ツールは、曖昧な文脈や不完全な文章も理解する。
例えば、「最も人気のある」「最も早い」など様々に解釈できる質問の場合、「データに聞く」はデータソースと過去のユーザーの行動とを結び付けて、いくつもの選択肢を提示する。必要であれば、結果を絞り込むこともできるという。
「データに聞く」は、Tableau ServerおよびTableau Onlineに実装されており、追加費用はかからない。「データに聞く」は、Tableau Serverの既存のセキュリティやガバナンス機能と連携している。
なお、「データに聞く」のインタフェースは、サポートされるすべての言語で利用でき、フィールド名とデータ自体は英語である必要はないが、「データに聞く」で使用する実際の質問は英語に限られている。
新しいData ManagementパッケージのTableau Prep Conductorを追加
Tableau Data Managementという新しいサブスクリプションパッケージの一部としてTableau Prep Conductorが追加された。Tableau Server 2019.1にアップグレードしてTableau Data Managementをサブスクライブすることで、この機能を既存のTableau環境に追加できる。
Prep Conductorは、分析用にクリーニングされたデータを常に利用できるように、Tableau Prep Builder(Tableau Prep Desktopの新しい名称)で作成されたプロセス(フロー)を自動化する。Prep Builderを使って分析用に信頼できるデータを素早く準備し、Prep Conductorでこれらのデータを自動的に最新の状態に保つことができる。
Tableau Prep Conductorは、Tableau Serverに統合されており、新たな導入や設定は不要。そのため、IT部門等の中心チームは同じ認証、パーミッション、インフラストラクチャを活用して、サーバー全体でフローをスケジュールすることができる。
さらに、制御を維持し、データのコンプライアンスのニーズやポリシーを満たすために、特にデータフローとデータソースに関するパーミッションを作成できる。また、フローとアラートの一元管理によってデータソースの健全性に対する可視性が強化される。