コニカミノルタは、「課題提起型デジタルカンパニ-」を目指し、ワークスタイル変革やヘルスケア分野などにおける企業のデジタルトランスフォーメーションを支援する変革を進めており、日本マイクロソフトと包括的に協業することで、一層の変革推進が可能になると判断したという。
日本マイクロソフトは、AIやIoT、クラウドサービスによるコニカミノルタのデジタルトランスフォーメーションを支援し、業界全体の変革を推進するとしている。
両社は、大きく以下の3つの分野で連携する。
1. AIや画像IoTを組み合わせたインテリジェントソリューションの開発
コニカミノルタのカメラやセンサーなどのエッジデバイスおよび画像解析アルゴリズムと、日本マイクロソフトのパブリッククラウドプラットフォームMicrosoft AzureベースのIoTや機械学習テクノロジを組み合わせ、新たなインテリジェントソリューションの開発を進める。
顧客企業との共創により収集されたデータを分析することにより、各業種・業態に沿ったソリューションを開発し、市場におけるデジタルトランスフォーメーションを両社で推進。さらに、コニカミノルタは、マイクロソフトのOffice 365やDynamics 365とも連携した高付加価値サービスの提供も目指す。
現在、コニカミノルタが検討中のソリューションは以下のとおり。
・デジタルワークプレイス分野:(働き方)
コニカミノルタのITサービスの進化型統合プラットフォームである複合機Workplace Hubと、IPネットワークカメラMobotix、およびマイクロソフトの組織分析ソリューションWorkplace Analyticsを組み合わせることで、オフィスでの社員の働き方を可視化。
これらのデバイスやアプリケーションから得られるデータより、定量的な分析を行い、社員の生産性の最大化を支援。
・ヘルスケア分野:(介護・ヘルスケア)
介護施設や高齢者住居に設置したコニカミノルタのセンサーから、バイタルデータや画像データをMicrosoft Azureを活用し、収集・解析。施設の入所者や利用者様の状況を知るバイタルグラフ、介護スタッフヘルパーへのアラート、および他職種連携のための情報共有サービス機能を提供。
・産業光学分野:(ものづくり)
AI・画像IoTを活用することにより、製造現場に寄り添ったIoTで新しい働き方とものづくりを実現し企業の変革に貢献。
具体的には、コニカミノルタのAI・画像IoTにより、製造現場における「人×モノ×設備」を見える化・分析し、正確な製造コストの把握や予知保全を実現。可視化のプラットフォームには、マイクロソフトのSoftware as a Services(SaaS)型IoTソリューションであるAzure IoT Centralの活用や、品質検査の自動化に両社のAI技術を提供。
2. AI・IoT人財の育成・交流
AI・IoT人財の育成を強化・加速する新制度をコニカミノルタに導入。
- 日本マイクロソフトへのインターンシップを受け入れる制度の導入(AI・IoT人財交流)
- マイクロソフトのオンライン学習コースであるMicrosoft LearnやAzure認定試験受講の支援
- マイクロソフト米国本社でのスタートアップ企業との交流機会
- 各業種向けソリューション構築に向けた新規価値共創 など
3. クラウドサービスのグローバル展開
今後コニカミノルタが予定しているマイクロソフトのパブリッククラウドサービス(Azure、Microsoft 365、Dynamics 365)を活用した各業種向けソリューションについて、マイクロソフトの持つチャネルやパートナーエコシステムを活用しグローバル展開。