今回の連携により両社は、Rapyuta Roboticsのロボットソリューション開発を加速させ、運用を容易にする「rapyuta.io」と、マイクロソフトのエンタープライズクラウド市場における知見やエコシスステムを組み合わせることで、物流、製造、流通などをはじめとした幅広い業種での「rapyuta.io」利用拡大を図るという。
これにより、「rapyuta.io」から生み出され運用されるソリューションの導入企業は、物流拠点における作業の自動化、効率化による労働環境の改善や、省人化による労働力不足の解消とサービス品質の向上が期待できるという。
「rapyuta.io」は、マイクロソフトのクラウドプラットフォームMicrosoft Azure上で 動作する世界初のエンタープライズ品質のクラウドロボティクス・プラットフォーム。
企業ユーザーは、「rapyuta.io」を活用することで、 複雑性と非効率性を排除し、ソリューションの構築とマネジメントが直感的かつ容易に行うことが可能だという。また、すでに用意されたコンポーネントの利用が可能なため、システム構成要素を1から作り上げる必要はなく、それぞれの課題解決に集中することができる。
「rapyuta.io」は、複数ロボットによる協調作業や、ロボットナビゲーションなどを実現し、物流や製造、流通などの分野ですでに利用されている。
3分野での連携
今回、日本マイクロソフトは、スタートアップ支援の一環として、Rapyutaと以下の3分野において連携する。
1. 技術協力
日本マイクロソフトは、「rapyuta.io」プラットフォームのさらなる機能拡大や利便性の向上に向けて、米国マイクロソフト本社を含め、クラウドインフラストラクチャーおよびAIのノウハウなどの技術支援を行い、Rapyuta Roboticsは、クラウドロボティクス関連技術を提供し、今後ニーズの拡大が予測される最先端のロボティクスサービスの構築を目指す。
2. ソリューション開発
「rapyuta.io」プラットフォームや、「rapyuta.io」をベースに開発された倉庫ロボット、ロボットアームソリューションなどのアプリケーションを対象に、GitHubやVisual Studio Online(rapyuta.io上のアプリケーションの作成・編集・CI/CD)やrapyuta.ioパッケージから利用するAzure上の各種AIサービス(rapyuta.io上のアプリケーションからの利用など)を含めたAzureの各種サービスをパッケージ化したソリューションを開発する。
今後、日本マイクロソフトのクラウドパートナー企業と連携し、物流などの業種を対象に、エンタープライズ市場での利用拡大を図る。ビジネス推進にあたっては、日本ユニシスのIoTビジネスプラットフォームとも連携していく予定。
3. 海外市場への展開
日本マイクロソフトは、マイクロソフトがグローバルに保有するリソースを活用し、海外のソフトウェアおよびハードウェアデベロッパー、ロボットインテグレーターやエンドユーザーとのビジネスマッチングとプロモーションを行い、Rapyuta Roboticsが目指す、様々なロボティクス関係者が刺激しあいイノベーション生み出す、マーケットネットワークの形成を支援する。