2023年までの年間平均成長率18.1%、支出額700億7,800万円へ
国内ハイパーコンバージドシステム市場は急成長が続いている。2018年は、年間を通じて大手企業への普及が加速し、幅広い産業分野において導入が拡大した。ハイパーコンバージドシステムシステムは、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)に加え、サーバー仮想化環境向けのITインフラの選定に当たっては、標準的な選択肢として位置づけられていると言える。
IDCでは、2023年の国内ハイパーコンバージドシステム市場の支出額を700億7,800万円、2018年~2023年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)を18.1%と予測している。
中長期にはハイブリッドクラウドを実現するソリューションとしても普及拡大へ
ハイパーコンバージドシステムは、短期的には仮想化環境の課題を解決するインフラストラクチャとして普及が進むとIDCはみている。
中長期的には、デジタルトランスフォーメーション(DX)によって創出される次世代ワークロードへの対応や、DXに対応するITインフラとして、俊敏性や柔軟性を向上し、マルチクラウド環境でのITインフラ管理を統合するハイブリッドクラウドを実現するソリューションとしても普及が拡大する見込みだ。
IDC Japan エンタープライズインフラストラクチャのシニアマーケットアナリストである宝出幸久氏は、次のように分析している。
「国内ハイパーコンバージドシステム市場は急成長が続いている。今後も仮想化環境の課題を解決するインフラストラクチャとしての需要を中心に普及が進む見込みである。中長期的にはDXによって創出される次世代ワークロードへの対応や、ハイブリッドクラウドの実現といったITインフラ変革を進める上でハイパーコンバージドシステムはますます重要な役割を果たすであろう」。
今回の発表は、IDCが発行したレポート「国内ハイパーコンバージドシステム市場予測、2019年~2023年」にその詳細が報告されている。