カナダのD-Wave Systemsは、新型コロナウイルス感染症の危機に取り組む人々を対象に、Leap量子クラウドサービスを通じて、量子システムへの無料アクセスを提供することを4月1日(現地時間)に発表した。
この取り組みには、CINECA、デンソー(DENSO)、ユーリヒ総合研究機構(Forschungszentrum Julich)、京セラ(Kyocera Corporation)、京セラコミュニケーションシステム(KYOCERA Communication Systems)、MDR/クリフハンガー(MDR/Cliffhanger)、メンテンAI(Menten AI)、NECソリューションイノベータ(NEC Solution Innovators Ltd)、OTIルミオニクス(OTI Lumionics)、LMUミュンヘン(LMU Munich)のQARラボ(QAR Lab)、Sigma-i、東北大学(Tohoku University)およびフォルクスワーゲン(Volkswagen)といったパートナーや顧客企業も参加し、量子コンピュータの使い方や問題の設定に関する専門知識を有するエンジニアリングチームへのアクセスを提供し、ソリューション開発を支援する。
同取り組みは、同社がカナダ政府から新型コロナウイルス感染症のパンデミックに対処するためのソリューションを求められたことに対応するもので、Leap量子クラウドサービスへのアクセスが可能な北米、ヨーロッパ、アジアの35か国で、新型コロナウイルス感染症への対応に取り組む人々を対象に提供される。
同社および同社のパートナーは、新型コロナウイルス感染症にともなう危機に対処するソリューション確立への貢献を目指しており、Leap 2への商業契約レベルのアクセスを無制限に利用可能なため、最大10000の完全に接続された変数を用いて、極めて複雑な問題をすばやく、高い精度で解決できる。