日本IBM、神戸製鋼所の働き方改革をRPAで支援、本社の20業務を自動化し月間2680時間を削減

　日本アイ・ビー・エム（日本IBM）は、神戸製鋼所のRPAによる自動化を支援したことを発表した。今回の導入は神戸製鋼所の働き方改革支援が目的で、対象は経営企画部、人事労政部、品質統括部などの本社業務となる。

　神戸製鋼所は、2019年度の全社働き方変革活動として全社にRPAを推進しており、本社業務へのRPA導入では10月から半年間に20業務25ロボの実装を行っている。

　この取り組みは、コベルコシステムとの協業によって実現したもの。神戸製鋼所全社では、すでにRPAを導入している鉄鋼アルミ事業部門を含め120台以上のロボットが稼働することになり、全体で月間2680時間の削減を実現する。

　神戸製鋼所は、日本IBMの支援によって本社業務13部門へのヒアリングを実施。300以上の業務を棚卸しして、その中から自動化による効果が見込まれる業務を分析することで、20業務を対象に25のロボットシステムを構築した。

　RPAは、経営企画部の幹部会議支援業務、人事労政部の勤務実績管理業務、品質統括部の品質管理データ集計業務などに導入される。さらに、AI機能を備えたOCRやPaaS／SaaSなど、RPA以外の先端ツールを広く活用することによって、約60業務の効率化を目指す。

　今後は、本社業務全体で自動化範囲を拡大し、部門横断で活用できる共通ロボットの開発も予定している。