富士ゼロックスは、米リップコードと「富士フイルムリップコード」を設立することに合意した。9月中に日本で営業を開始、2020年代半ばに売上300億円以上を目指し、アジア地域にも事業を展開するとしている。
富士フイルムリップコードは、富士ゼロックスがビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)サービスにより培ったノウハウと、米リップコードが持つ、書類をロボティクス技術とAI(人工知能)を使って高速で電子化する技術を融合させるという。
これにより、これまで膨大な時間を要していた大量の帳票や証憑、契約書といった書類の電子化の大幅な時間短縮を実現する。また、富士ゼロックスのソリューションサービスとの連携により、業務プロセスを変革し、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速を支援するとしている。
富士フイルムリップコードが提供するサービスの流れ
- 米リップコード社のロボティクス技術搭載装置を活用し、銀行や保険、行政 、エネルギー関連企業等が大量に保管している紙の書類を高速かつ自動的にイメージデータ化
- イメージデータ化した文書を保管・検索・活用しやすいよう文字認識(OCR)技術などを使って、タイトルなどの属性データをAIが自動でタグ付けし分類
- データ化した情報をクラウド上で管理することで、テレワークなどにおけるデータ利活用を促進し、業務効率化や働き方改革に貢献
サービスの活用例
金融:預金口座開設時に記入された大量の手書き申込書を電子化し、検索性を高めることで、支店窓口業務の効率化や顧客へのサービス提供の迅速化につながり、顧客満足度向上にも貢献。
保険:保険請求の査定業務で、被保険者から送付された保険請求書をデジタル化することで、どこからでも書類確認および査定業務が行えるテレワーク化に貢献。