9月21日、ガートナーは、世界におけるロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)ソフトウェアの売上高が、2021年には前年比19.5%増の18.9億ドルに達する見通しを発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによる経済的な圧力にもかかわらず、RPA市場は2024年まで2桁の成長率での拡大を予測している。
2020年の世界におけるRPAソフトウェアの売上高は、前年比11.9%増の15.8億ドルに達する見通し(表1参照)。2020年末まで、RPAの平均価格は10~15%下落し、2021年および2022年には年平均5~10%下落すると予測されるという。
COVID-19により企業のRPAに対する関心が高まる
ガートナーは、2022年までに全世界の大企業の90%が何らかの形でRPAを採用すると予測。その目的は、人間の労働力と手作業の再調整を行いながら、レジリエンスとスケーラビリティを通じて重要なビジネス・プロセスをデジタル化し、強化することだとしてる。
組織のRPA能力の向上が期待されている
2024年末まで、大企業は既存のRPAポートフォリオのキャパシティを3倍に拡大するとガートナーは予測。新しい支出の大部分は、大企業が取引中のベンダーやエコシステムに属するパートナーから新しいアドオンのキャパシティを購入によるものという。
将来はIT部門以外がRPAの顧客となる
RPAの採用は、ビジネス・ユーザーの間でRPAの認知度が高まるにつれて拡大するとしており、2024年までに、RPAの新規顧客の半数近くをIT部門ではなくビジネス部門が占めるようになるとガートナーは予測している。