SAPジャパンは、次世代顧客データプラットフォーム(CDP)のSAP Customer Data Platformを発表した。この新ソリューションは、企業プロセス全体のあらゆるデータを顧客に結び付け、個人情報に配慮したリアルタイムな顧客データを、あらゆるチャネルで利用可能にするという。提供開始は、本年11月中を予定している。
SAP Customer Data Platformは、コマース、セールス、サービスのエクスペリエンスと、関連性が高くタイムリーなマーケティングを実現するプラットフォームだという。顧客データの収集および管理機能に基づくパーソナライゼーションを提供することを目指している。
また、本ソリューションでは、企業が潜在顧客を増やし、その有効性を高めるために以下の4つの事項を実現できるよう設計されているという。
組織内のすべてのデータソースを結び付ける
組織内のすべてのソースから顧客データを取り込み、変換することができる。これにはファーストパーティーのCRMデータだけでなく、セカンドパーティーデータ、サードパーティーデータ、オフラインデータなども含まれる。
包括的なデータプライバシー戦略により、顧客データを保護できる
データ収集の主な目的を認識することで、包括的なプライバシー戦略の策定を支援し、必要な同意が得られた場合にのみインバウンドデータをプロファイルに統合する。これによって、データ収集の手法とデータ処理の理由が透明化され、顧客のデータプライバシーに対する企業のコミットメントが明確になるとしている。
大量のデータを理解する
セグメンテーションとリアルタイムで計算されるアクティビティ指標により、顧客の好みと行動を正確に把握することができる。
包括的な顧客ビューに基づき、エンゲージメントを高度にパーソナライズ
バックオフィスのオペレーションデータと、フロントオフィスデータおよびエクスペリエンスデータの統合を支援する。これにより、組織全体のエンゲージメントソリューションに対し、実用的な権限ベースの顧客インサイトがリアルタイムで提供される。
また、本ソリューションは、Gigyaテクノロジーに基づくSAP Customer Data Cloudソリューションを基盤としている。そのため、SAP Customer Identity and Access ManagementおよびSAP Enterprise Consent and Preference Managementソリューションとの連携により、デジタルプロファイルの安全性とコンプライアンスが確保されるという。