日本アイ・ビー・エムは、2021年春に稼働予定である、サントリー食品インターナショナル(以下、サントリー食品)の新工場「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」へ、設備保全統合管理システム「IBM Maximo」を導入することを発表した。
サントリー食品は同工場を最先端のスマートファクトリーと位置づけ、複数のソリューションを導入予定だという。また、設備保全管理についても効率的で質の高い業務を実現し、より高品質かつ高効率の製品製造につなげることを目指している。
IBM Maximoは、保全対象の選定、保全計画の策定、作業管理、購買管理、在庫管理といった設備保全管理業務に必要な機能を提供する統合パッケージである。また、設備保全に関するデータを蓄積できるため、デジタルトランスフォーメーションを推進するための基盤になるという。
今回対象となる設備は「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」の設備資産すべてとなっている。これにより、設備、業務量、人員、スキルの見える化や、効率的な設備状況の監視ができるようになり、高品質かつ高効率な製品製造を支援する。
サントリー食品は同工場の設備保全業務を他工場へも展開することを想定しており、データとして蓄積された各工場の設備保全業務の知見を全社的に活用するという。これにより、工場のデジタルトランスフォーメーションを推進し、スマートファクトリーを展開していくとしている。
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