REDSTACKと日本システムウエア(以下、NSW)は、BIMとIoTを融合したBIM-IoTソリューションビジネスで協業することを発表した。これにともないNSWは、REDSTACKの「TWIN CLiQ」および「DFAMP」を3月5日より提供開始するとしている。
BIM(Building Information Modeling)は設計・施工・維持管理といった建築ライフサイクルのあらゆる情報を一元管理する手法だという。本協業は、REDSTACKのBIMソリューション提供ノウハウと、NSWのIoT・AI技術を融合したBIM-IoTソリューションを活用し、現実空間の機器や設備などの稼働データを仮想空間に再現するデジタルツインを実現。これにより、建設業や製造業の業務変革を推進していくことを目的としているという。
また、REDSTACKのTWIN CLiQ(ツインクリック)はWeb上でBIMを直感的に操作するセキュアなBIM Viewerで、建設プロジェクトにおける業務の効率化、人手不足や技術継承などの課題を解決。さらに、DFAMP(Digital Facility & Assets Management Platform)はWebベースのデジタルツインツールで、建物の維持管理や設備管理、メンテナンスなどにおける人手作業をデジタル化しコストの削減を実現する。
BIM-IoTソリューションは、上記システムにNSWのIoTプラットフォーム「Toami(トアミ)」を連携することで、製造業などの設備情報を可視化することができるという。加えて、AIソリューション「ToamiVisionシリーズ」を活用して人やモノの動きをリアルタイムで把握し、IoT向けビッグデータ分析・予測サービス「ToamiAnalytics」により設備のメンテナンス予測や品質保持の自動判別、予算作成や様々なシミュレーションを行うことでデジタルツイン実現を推進するとしている。
今後両社は、BIM-IoTソリューションを建設業、製造業、商業施設、メンテナンスなど、様々な分野へ提供しデジタルツインを展開することで、設計・施工・維持管理・運用の各フェーズの効率化に向けて支援するとともに、ビジネス領域の拡大を目指しているという。
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