セールスフォース・ドットコムは22日、「Cloudforce Tour TOKYO」を東京ミッドタウンで開催した。昨今の経済不況下でIT投資が減速する中、会場は多数の来場者で埋め尽くされ、クラウド、CRMといったテーマに強い関心が集まっている様子が伺えた。
「私達も、全てのアプリケーションがクラウドに置き換わるとは考えていない。しかし、必要に応じて多様な選択肢を選ぶという当たり前のことがITの世界でもできるようになった。従来の『作る』『買う」に加えて、『使う』という選択肢が加わったことに注目が集まっているのではないか」(セールスフォース・ドットコム 代表取締役社長 宇陀栄次氏)
基調講演では、米国セールスフォース・ドットコム シニアバイスプレジデントのスティーブ・ルーカス氏が登壇。「クラウドよるビジネスの刷新」をテーマに、同社が提供するサービス群について、導入各社の事例やデモを交えながら紹介を行った。
講演の後半では、同社が提供するクラウドサービスを、営業支援を行う「Sales Cloud」、コールセンターやカスタマーサービスなどをサポートする「Service Cloud」、アプリケーションの開発基盤としての「Your Cloud」の3つに集約して解説。
特に、Sales CloudにあたるSalesforce CRMについては、iTunesのレコメンド機能「ジーニアス」の営業支援版ともいえる、過去の類似案件情報を紹介する新機能を紹介した。また、Service Cloudでは、FacebookやTwitter、Googleなどと連携して、顧客満足度の向上を図るソリューションのデモも行った。
また、基調講演の後は、導入各社の事例紹介や製品デモなどが開催されている。