NECは、顧客のDX加速に向けたローコード・ノーコード開発の対応を強化する取り組みの第一弾として、ローコードプラットフォーム(以下、LCP)である「Mendix」の国内販売事業でシーメンスと提携することを発表した。
今回、NECのシステムインテグレーションの知見と、新たに「Mendix」を組み合わせて提供することで、最小限のコーディングで素早く開発可能なLCPベースのシステム基盤を実現。加えて、企業や官公庁、それぞれの業種に最適化された画面テンプレートやデータモデル、簡便なデータ連携を可能にするコネクタなど様々なAPI部品群を事前に同社が用意するとしている。
たとえば官公庁においては、高齢者なども含めたすべての国民に配慮したデザインや操作性を実現できる部品や、政府システムに求められるセキュリティに準拠した部品を提供。これにより、画面デザインの変更や機能拡張を日々行うことが可能な新しいシステム開発を実現するとともに、顧客のDX人材育成にも貢献するという。
また、同社は社内システムのモダナイゼーションにも「Mendix」を積極的に活用。モダナイゼーションの標準ガイドラインや設計開発手法、再利用可能なモジュール等を充実させながら、実践を通して最新のシステム運営ノウハウの継続的な高度化に取り組み、顧客のシステム開発に活かすとしている。
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