米現地時間6月14日、アクセンチュアは、エンジニアリング領域のコンサルティングおよびサービスを提供するumlaut(以下、アムラウト)の買収に合意したことを発表した。
本買収によりアクセンチュアは、エンジニアリング領域におけるクラウド、人工知能、5Gなどのデジタル技術のさらなる活用を推進。製造業が製品設計・エンジニアリング・製造プロセスを変革し、サステナビリティにも貢献可能な支援体制を強化するという。また、本買収によりアムラウトに在籍する日本を含む世界17カ国における4,200人以上のエンジニアやコンサルタントが、アクセンチュアのインダストリーXグループに加わるとしている。
さらに、両社におけるインダストリーXの先進性が組み合わされたサービスによって、エンジニアリング機能、工場設備やオペレーションのデジタル化による生産性の向上や、ソフトウェアが組み込まれたスマート製品への迅速な転換など、スピーディーかつ柔軟な製品開発が可能になるという。
アクセンチュアのCEOであるジュリー・スウィート(Julie Sweet)氏は、「アクセンチュアでは、かねてから企業のビジネスの中核を占める製品設計、エンジニアリング、製造工程におけるデジタル化が大きく進展すると予測していました。このため、デジタルの力を従来のエンジニアリングサービスと組み合わせるために、10年もの歳月をかけて独自のサービス機能を磨きつつ、エコシステムの強化を図ってまいりました。新型コロナウイルス感染症の拡大により、中核業務の変革が企業の喫緊の課題となる中、アクセンチュアにアムラウト社の先進的で高度に専門化されたエンジニアリングサービスが加わることで、高まる需要に対応し、製造業のお客様のイノベーション創出に貢献してまいります」と述べている。
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