米現地時間6月28日、IBMは、通信サービス・プロバイダー(CSP)向けのハイブリッドクラウド自動化ソフトウェアを発表した。
本ソフトウェアは、ゼロタッチ運用、コスト削減など5Gの実現を支援するものだという。「IBM Cloud Pak for Network Automation」により、CSPはAIを活用した自動化を使用して、広範な環境でネットワークを立ち上げて管理。新たなサービスを数ヵ月ではなく数日で提供することが可能になるとしている。
主なメリット
- 汎用ネットワーク・ライフサイクル・モデリング:物理、仮想、およびコンテナ・ネットワーク機能のベンダーに依存しないモデルを作成し、自動化できる
- インテント駆動型のオーケストレーション:ワークフローを事前にプログラミングするのではなく、自動的に作成されるネットワークの最適な運用状態をモデル化する
- 自動化サービスの設計とテスト:テスト環境、実稼働前環境、および実稼働環境に対して、サービス自体および基盤となるすべてのリソースを自動化
- ライブ・ネットワーク・パフォーマンスのリアルタイム・ビュー:すべてのネットワークおよびクラウド・インフラストラクチャーのリアルタイム・ビューにより、ネットワークの実行時間の監視、パフォーマンスの最適化が可能
- クローズドループ運用:「IBM Cloud Pak for Watson AIOps」との連携により、オペレーターは保証とオーケストレーションの間のフィードバック・ループを実現。これにより、ゼロタッチまたは完全に自動運用できる
また、先日のTurbonomicの買収により、IBMは仮想化および自動化されたネットワークに必要なアナリティクスおよび監視機能の提供を予定。「IBM Cloud Pak for Network Automation」をTurbonomicのネットワーク・パフォーマンス管理および保証機能とともに提供するとしている。