SAPは、2021年第2四半期の業績を発表した。
2021年度第2四半期の概況
- 進行中のクラウドバックログおよびクラウド売上の成長が引き続き加速
- 進行中のクラウドバックログが固定通貨換算ベースで20%増
- SAP S/4HANAの進行中のクラウドバックログが固定通貨換算ベースで48%増
- クラウド売上は11%増、固定通貨換算ベースで17%増
- Intelligent Spendビジネス以外のSaaS/PaaSクラウド売上は20%増、固定通貨換算ベースで25%増
- 1株あたり利益は57%増、Non-IFRSベースの1株あたり利益は50%増
進行中のクラウドバックログの成長およびクラウド売上の成長はともに引き続き加速。クラウドバックログは、Non-IFRSベースで17%増の77億7,000万ユーロ、固定通貨換算ベースで20%増となっている。またクラウド売上は、11%増の22億8,000万ユーロ、固定通貨換算ベースで17%増。Intelligent Spendビジネス以外のSaaS/PaaSクラウド売上は20%増、固定通貨換算ベースで25%増だとしている。
ソフトウェアライセンス売上は、前年同期比16%減の6億5,000万ユーロ、固定通貨換算ベースで13%減。クラウドおよびソフトウェア売上は、1%増の57億5,000万ユーロ、固定通貨換算ベースで5%増となっている。サービス売上は、前年同期比11%減の9億2,000万ユーロ、固定通貨換算ベースで7%減。この減収は主に昨年11月のSAP Digital Interconnectの売却によるものだという。2020年度第1四半期のサービス売上のうち約8,000万ユーロがSAP Digital Interconnectによるものであり、総売上は、前年同期比1%減の66億7,000万ユーロ、固定通貨換算ベースで3%増だとしている。
同CEOのクリスチャン・クライン(Christian Klein)氏は、「ビジネス変革を推進するお客様から選ばれて、SAPのクラウドポートフォリオの採用は順調に拡大しています。当社の戦略は確実に機能しており、3四半期連続で力強い進捗を見せました。SAPのプラットフォームとアプリケーションが持つ強みを発揮して、比類のないカスタマーバリューを引き続き提供します」と述べている。
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