Qlikは8月30日、NodeGraphの買収を発表した。Qlikはこれにより、インタラクティブなデータリネージ、インパクト分析、ガバナンス機能、アナリティクスデータパイプラインを拡張し、「説明可能なBI」を提供できるようになるとしている。
NodeGraphは、Qlikのクラウドプラットフォームの一部として展開されることで、Qlikの既存のSaaSロードマップを拡大。データの「ポピュラリティ」を活用したコンテンツのコラボレーション、認知、検索、関連性スコアといった分野におけるインパクト分析、フィールドレベルのリネージ、パーソナライズされたコンシューマ、ユーザーエクスペリエンスなど、Qlikのカタログに新しい機能をもたらすという。
Qlik CEO マイク・カポネ(Mike Capone)氏は、「企業がデータを活性化し、リアルタイムの意思決定に活用する機会が増えるにつれて、データがタイムリーで信頼性が高く、組織全体で一貫していることが非常に重要になっています。NodeGraphのインタラクティブなデータリネージ、インパクト分析およびガバナンス機能により、データがどこから来て、どのように変換され、どの程度信頼できるのかが明確になります。こうした可視化の実現は、すべての社員にデータに対する信頼を提供し、すべての業務においてデータを前提とする、アクティブインテリジェンスに基づいた文化を構築する上で不可欠なものです」と述べている。
本買収条件は公表されおらず、Qlikは2021年後半にNodeGraphをSaaSソリューションに統合し、2021年第4四半期に商用収益化を開始する予定だという。
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