Oktaは、7月31日に終了した第2四半期決算を発表した。
2022年度第2四半期決算のハイライト
- 売上高:総売上高は、前年同期比57%増の3億1,600万ドル。サブスクリプション収益は3億300万ドルで、前年同期比59%増となった。Okta単独ベース(Auth0に帰属する3,800万ドルを除く)では、総売上高は39%増加している
- 残存パフォーマンス義務(RPO):RPOもしくはサブスクリプション収入バックログは、前年同期比57%増の22億4,000万ドル。今後12ヵ月間に認識される予定の契約サブスクリプション収益である現在のRPOは、2021年度第2四半期と比較して60%増の11億ドルとなっている。Okta単体(Auth0を除く)では、RPOは前年同期比42%増、現行RPOは同43%増
- 計算上の請求額:獲得した繰延収益を差し引いた計算上の請求額は、前年同期比83%増の3億6,200万ドル。計算上の請求額には、2022年度第1四半期末に実施された請求プロセス改善の効果が含まれているという。これらの改善を除くと、請求書作成額は3億4,500万ドルとなり、前年同期比で74%増加している。また、Okta単体では、Auth0と請求処理改善の影響を除くと、請求計算値は前年同期比で47%増加
- GAAPベースの営業損失:2021年度第2四半期のGAAPベースの営業損失が4,500万ドル(総売上高の23%)であったのに対し、GAAPベースの営業損失は2億6,300万ドル(総売上高の83%)となっている
- 非GAAPベースの営業利益/損失:2021年度第2四半期の非GAAPベースの営業利益600万ドル(総売上高の3%)に対し、非GAAPベースの営業損失は2,500万ドル(総売上高の8%)となった
- GAAPベースの純損失:2021年度第2四半期のGAAPベースの純損失6,000万ドルに対し、GAAPベースの純損失は2億7,700万ドル。1株当たりのGAAP純損失は、2021年度第2四半期の0.48ドルに対し、1.83ドルだという。GAAPベースの純損失および1株当たりGAAPベースの純損失には、Auth0に帰属する1億5,000万ドルおよび0.99ドルがそれぞれ含まれている
- 非GAAPベースの純利益/損失:2021年度第2四半期の非GAAPベースの純利益が1,000万ドルであったのに対し、1,600万ドルの純損失となった。2021年度第2四半期の非GAAPベースの基本的1株当たり純利益0.08ドル、非GAAPベースの希薄化後1株当たり純利益0.07ドルに対し、非GAAPベースの基本的および希薄化後1株当たり純損失は0.11ドル
- キャッシュフロー:2021年度第2四半期の営業活動によるキャッシュフローが1,100万ドル(売上高の5%)であったのに対し、営業活動によるキャッシュフローは300万ドル(売上高の1%)。フリーキャッシュフローは、2021年度第2四半期の700万ドル(売上高の3%)に対し、400万ドル(売上高の1%)となっている
- 現金、現金同等物、短期投資:2021年7月31日時点で24億7,000万ドル
財務見通し
2022年度第3四半期および通期の財務見通しには、Auth0の買収による予想貢献額(購入会計調整額控除後)が含まれているという。本買収は5月3日に完了している。
- 総売上高は3億2,500万ドルから3億2,700万ドルで、前年同期比で50%の成長率
- 非GAAPベースの営業損失が3,500万ドルから3,400万ドル
- 加重平均発行済株式数を約1億5,300万株と仮定した場合の非GAAP方式の1株当たり純損失が0.25ドルから0.24ドル
2022年度通期については、現在、以下を見込んでいるという。
- 総売上高は12億4,300万ドルから12億5,000万ドルで、前年比49%から50%の成長率
- 非GAAPベースの営業損失は1億1,900万ドルから1億1,400万ドル
- 非GAAPベースの1株当り純損失を0.77ドルから0.74ドル(加重平均値)と想定
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