ウイングアーク1stは、データ分析基盤サービス「Dataring(データリング)」を、10月11日より提供開始した。
「Dataring」は、Excelデータを始めとする業務システムでは集約しきれないデータを収集し、変換して加工することにより、ダッシュボードやグラフなどで用途に合わせて閲覧でき、データの可視化までを提供。経営から現場まで全社横断でデータを集約・蓄積するデータパイプラインを構築することで業務スピードや生産性を高め、データ収集と整備にかかるコストや工数と期間が削減できるとしている。
また、「Dataring」は3つの構成で提供するという。
- Dataringプレパレーション:従来の業務システムでは取得が難しいとされる鮮度が高く、粒度の細かい中間データを、業務オペレーションを変えることなくダイレクトに収集できるフレームワークを提供する
- Dataringデータベース:Dataringプレパレーションで収集した多種多様な業務データを分析に適した形で蓄積するデータベース。今後、MLOps機能を活かし、Dataring内に蓄積されたデータに対して、機械学習による予測や自動分類の実現を進めていく予定だという
- Dataringビジュアライゼーション:Dataringデータベースで蓄積されたデータを可視化・分析・共有するBIツール。業務に応じたテンプレートも備わっている
さらに、「Dataring」とあわせて、データ分析を推進する「データプレパレーションサービス」を提供。データに関する業務課題の整理、加工・変換などのデータ管理や運用のルール化、データパイプラインの構築から分析・可視化までを支援するとしている。
今後、同社が提供する運送会社向けクラウドサービス「IKZO」や製造業向け在庫適正化ソリューションなどへ「Dataring」技術の適用を推進。業種に特化したデータ活用サービスを提供していくことで、各業界のUPDATA(アップデータ)を実現させていくという。
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