米現地時間10月27日、米Salesforce(以下、セールスフォース・ドットコム)と米DocuSign(以下、ドキュサイン)は、グローバルでの戦略的パートナーシップを拡大し、容易な契約締結を実現するための新たな共同ソリューションを構築していくことを発表した。
セールスフォース・ドットコムは、ドキュサインとのパートナーシップを拡大することで、ドキュサインやSalesforceやSlackのプラットフォーム上で契約書、見積書、請求書の作成、契約条件の追跡と適用、契約ライフサイクル管理(CLM)全体の管理を容易にする新たな方法を提供。新しいアプリケーションは、Salesforce Customer 360を用いて共同で設計開発されるという。
- ドキュサインとSlackの契約コラボレーション:Slack上における広範な契約プロセスを迅速化することを目指しており、新しいワークフローを用いて、契約の進捗状況やアクションアイテムがチームに通知され、チームはデジタルHQにいながらにして、契約のレビュー、編集、監視、実行を迅速に行うことができるという。「DocuSign eSignature for Slack」は提供を開始しており、「DocuSign CLM for Slack」は2022年に提供開始予定だとしている
- DocuSign Gen for Salesforce Billing:「Salesforce Billing」内で直接、構成変更可能なテンプレートを使用して、ブランドに合わせた請求書を作成し、決算、請求、収益の認識を迅速に行うことができるという。また、請求書の一括作成・送付をスケジュールしたり、オンデマンドで請求書を作成したりすることで、支払いの期日を守り、顧客サービスの低下を防ぐことが可能。「DocuSign Gen for Salesforce Billing」は提供を開始している
- DocuSign Gen for Salesforce CPQ Plus:Salesforceから数回クリック操作を行うだけで、プロフェッショナルでカスタマイズ可能な契約書を自動作成することができるという。プロセス全体をSalesforceから設定・管理することで、時間を節約し、エラーをなくし、収益獲得を迅速化。「DocuSign Quote Gen for Salesforce CPQ Plus」は提供を開始している
- DocuSign CLM for Salesforce Field Service:部門間で主要な契約条件を追跡、実施、更新することで、契約義務の管理を自動化することが可能。保証条件やサービスレベルアグリーメント(SLA)など、DocuSign CLMで締結された契約の義務や条件は、Service Cloudの契約オブジェクトにマッピングされるとしている。これにより、よりスマートで自動化されたサービス体験や、効率的なサービス契約の実行が可能。「DocuSign CLM for Salesforce Field Service」は2022年に提供開始予定だという
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