米現地時間11月8日、オンワードがCentric Softwareの製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューションの導入決定を発表した。
オンワードでは、商品の企画から納品までをスピーディに進めるために、企画や調達、発注の計画を効率的に一元管理して、サプライチェーンを見える化し、商品データを標準化する必要があったという。これらの目標を達成するために、オンワードはファッション向けCentric PLMを導入することを決定したとしている。
オンワードホールディングス代表取締役社長の保元道宣氏は「Centricは、アパレルに特化したソリューションを提供しながら、ライフスタイル製品などあらゆる消費財での導入経験が豊富です。アパレル業界特有の複雑なバリューチェーンに対応したソリューションで、導入する際に大規模なカスタマイズも不要です」と話しているという。
また保元氏はPLMプロジェクトを進めることで、商品の企画から生産、輸送、販売まで、あらゆる工程でデジタル化を進める予定だとし、「ブランド、取引先商社、協力工場と、PLMを中心に各システムがデータ連携することで、商品情報の一元化と進捗管理、生産リードタイムの短縮、調達コストの最適化を目指しています。これにより、お客様にとってより魅力的な商品を提供することが可能になると考えています。Centricと協業を進めて、当社の抱える課題の解決やアパレル業界の未来に向けて、様々な意見や情報交換を行えるような、長期的で強固なパートナーシップを築いていきたいと思います。Centricと共に、当社だけではなくアパレル業界全体を、よりよい方向へと変えていきたいと考えています」と述べている。
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