人工衛星と地上のクラウドを接続するためのクラウド地上局プラットフォームを開発する「スカイゲートテクノロジズ」は、近年の宇宙領域における世界的なサイバーセキュリティ要件の高まりを受け、宇宙事業者向けにサイバーセキュリティの支援サービスを開始した。
同社によると昨今、宇宙ビジネスは急激に拡大しているという。特に人工衛星は顕著で、2020年には年間打上げが1,184機に達し、前年比3.11倍と急増。一方、衛星や宇宙システムを狙ったサイバー攻撃は年々増加傾向にあり、米航空宇宙局(NASA)をはじめとする宇宙関連機関もその被害を受けているという。
また、安全保障の観点から、衛星の製造や打ち上げ、運用に関してより高いセキュリティが求められているとしている。経済産業省は2021年度内に、人工衛星開発に関わる国内事業者向けにサイバーセキュリティ指針を策定する予定で、国内でもサイバーセキュリティの重要性が高まりつつあるという。
今後同社は、宇宙と地上とを結ぶ通信の要である地上局を中心に、衛星ビジネスにおける地上システムの構築・運用支援をしてきたノウハウを活かし、宇宙ビジネスのセキュアな設計・構築を支援していくとしている。
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