アクセンチュアは、アステラス製薬の次世代基幹システム刷新において、日米欧の3拠点に基幹システムの導入が完了したと発表した。今後、導入拠点を拡大していく計画だという。
同システムは「SAP S/4HANA」を中核に、Microsoft Azureのパブリッククラウド上で運用しているという。SAPの様々なクラウドベースのソリューションを統合するなど、フルクラウド環境をグローバルシングル・インスタンスで実現した点が特長だとしている。クラウドが持つ柔軟性によって最新技術を迅速に組み込むことができ、BCPへの対応や、合併・買収などの事業拡大にも対応することが可能になるという。
また、グローバルで適所に人材の配置と評価を可能とする「SAP SuccessFactors」も導入し、社員のイノベーションをさらに促進させる仕組みとして活用している。
アステラス製薬では同システム導入と並行し、アクセンチュアも支援しグローバル規模のBPOを進めているという。今後は同システムで集約したデータとBPOで取り扱うデータにAI、RPAやアナリティクスなどのデジタル技術を組み合わせることで、インテリジェント・オペレーションの実現を目指すとしている。
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