日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は、MonotaRO(以下、モノタロウ)が、オーダー管理システムに、受発注プラットフォーム「IBM Sterling Order Management」を導入したと発表した。3月中旬から本格稼働しているという。
モノタロウは、同システムを活用することで、サプライヤーの在庫情報を統合する体制を整備。納期を遵守しながら入荷、入庫、配送等にかかるコストを最適化するルールを設定し、在庫引当が可能になるという。これにより、顧客に商品を届ける時間が短縮できるうえに、配送の最適化により大幅なコスト削減も実現できるとしている。また、クラウドプラットフォームを利用することで、業務量の変化にも柔軟に対応できるという。
今後同社は、商品点数を拡大しながら、より効率的にECサイトを運用していけるよう、サプライチェーンの高度化に取り組んでいくとしている。
コンセプト・背景
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サプライチェーンを通した適切でタイムリーな在庫情報連携:自社とサプライヤーの在庫情報を統合することで、自社倉庫の在庫だけでなく、入荷予定の在庫情報を使った在庫引当やサプライヤー直送などの判断も自動で行う。短期的な欠品による受注機会損失を低減するという
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顧客に商品を届ける時間の短縮:同社が考えている様々な引当パターンへの対応に加え、多様な状況下で最適な配送方法を選定できるとしている
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最適化による配送や物流コストの抑制:オペレーションの負荷平準化と荷別れ抑制機能の拡充を通して、様々な出荷指示に柔軟に対応でき、あわせて配送・物流関連のコストを抑制していくという
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