アマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)は5月25日から26日の2日間、オンラインイベント「AWS Summit Online」を開催している。
同イベントでは、「クラウドの今そして可能性について理解を深める2日間」として、150を超えるセッションや、セキュリティ課題を解決することで得点を競う体験型イベント「AWS Security JAM」などを実施。2日間の幕開けとなる基調講演は「未来を拓くクラウドの真価」と題して行われた。
まず初めに、アマゾン ウェブ サービス ジャパン 代表執行役員社長の長崎忠雄氏が登壇。AWSの2021年度の業績として売上高62.2ビリオンドル(決算発表当時のレートで約7.9兆円)、2022年度第1四半期の成長率として前年度比37%だったと報告。続いて、グローバルクラウドインフラストラクチャの最新値として、国内2拠点(東京・大阪)を含む26リージョン、84のアベイラビリティーゾーン(リージョン内にある複数のデータセンター)であるとした。
長崎氏は「確実にクラウドはITインフラのニューノーマルとしての位置付けを確立しつつある」としつつも、調査会社の結果を引用して「5%から15%近くのワークロードしかまだクラウドに移行してない」と指摘。その上で、クラウドの価値は、低コストでシステムを高度化できることとして、「誰もがイノベーションに、より早く、安くチャレンジすることができる」と述べた。
続いて、デジタル大臣/行政改革担当大臣/内閣府特命担当大臣(規制改革)の牧島かれん氏が映像で登場。デジタル庁におけるクラウド活用の取り組みとして、同庁が提供する「ガバメントクラウド」を挙げた。牧島氏は「クラウドサービスの利用を最大限に活用することで、迅速、柔軟かつセキュアでコスト効率の高いシステムを構築し、利用者にとって利便性の高いサービスをいち早く提供し、改善していくことを目指しています」とコメントを寄せた。
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