パーソル総合研究所は、リスキリングに関する調査結果を発表した。調査では20~59歳の正社員3,000名を対象にリスキリングの実態について質問を実施。
新しいツールやスキル、知らない領域の知識などを学んだとする「一般的なリスキリング経験」のある人は3割前後、デジタル領域の新しい技術やデータ分析スキルなどを学んだとする「デジタル・リスキリング経験」のある人は2割程度となった。また、日頃から知らない領域の知識を新たに学び続けたり、専門性を広げ続けたりしているといった「リスキリング習慣」がある人は3割弱となっているという。
リスキリングが盛んな業種では、「情報通信業」「教育、学習支援業」「金融業、保険業」となっており、職種別では「IT系技術職」「経営・経営企画職」「営業推進・営業企画職」「商品開発・研究職」「企画・マーケティング職」が挙げられている。
パーソル総合研究所の上席主任研究員である小林祐児氏は、リスキリングを促進するために古いスキルや仕事のやり方を捨てていく「アンラーニング」の促進を訴える。
また、業務に変化を起こすことをコストとして捉えてしまう「変化抑制意識」も、アンラーニングやリスキリングの障害になっていることから、目標管理や目標共有、ないしは変化へのコストを超える見返り(報酬)を与える施策が必要になるとのことだ。
【関連記事】
・6割以上がITツール導入で生産性向上を実感 パーソルが調査結果を発表
・パーソルHDが「Bizer team」を総務部門に導入 タスクの可視化で属人化を防ぐ
・パーソルP&T、CyberArkと導入サブコントラクトパートナー契約を締結