サイバートラストは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)9互換の国産Linux OSである「MIRACLE LINUX 9」を、11月1日より提供を開始したことを発表した。
「MIRACLE LINUX 9」のインストールイメージは公式ページからダウンロード可能となっており、ライセンス費用は無料で利用が可能だ。また「MIRACLE LINUX 8」のマイナーアップデートとなる「MIRACLE LINUX 8.6」も今回同時に提供している。
「MIRACLE LINUX 9」 は、2021年末をもって開発終了となったCentOS Linux8などの後継として利用できるRHEL 9互換の無償 Linux OSだ。
これは、RHEL9と同様にLinuxカーネル 5.14 を採用。OpenSSLなどの主要なパッケージのバーションアップの他、SELinuxの性能改善、セキュアブート対応など、セキュリティ関連の機能が強化されている。
またサイバートラストは、2032年までの10年長期サポートで「MIRACLE LINUX 9」のパッケージアップデートやセキュリティパッチを提供する。
さらに今回、移行先の選定や、既にCentOS上で稼働しているシステムの移行計画に課題を持つユーザーを支援するために「CentOS 移行支援サービス 」を提供開始するという。
「CentOS 移行支援サービス」では、CentOS 6, 7, 8を利用しているシステム全体を対象に、移行計画の無料相談のほか、ユーザーごとのシステムに合わせた移行計画の提案から移行完了後までの包括的な技術支援を提供するとしている。
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