Red Hatは5月17日、「Red Hat Enterprise Linux 9」を発表した。今後数週間で一般提供されるとしている。
同社によれば、世界のRed Hat Enterprise Linuxの経済規模は 2022年に13兆ドルを超える見込みだ。
Red Hat Enterprise Linux9には、エッジにおけるITニーズの発展に対処するため、以下の機能が含まれているという。
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包括的なエッジ管理:サービスとして提供され、より優れた制御およびセキュリティ機能によってリモート実装を監視し、スケーリングすることが可能。ゼロタッチ・プロビジョニング、システムの健全性確認、脆弱性の軽減などすべてを単一のインタフェースから実行できる
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Podmanを使用した自動コンテナ・ロールバック:Red Hat Enterprise Linuxの統合コンテナ管理技術であり、新たに更新されたコンテナの起動に失敗したかどうかを自動的に検出し、そのコンテナを動作可能な前バージョンにロールバックすることが可能
またRed Hat Enterprise Linux9はIBM Cloud上で利用可能となるほか、IBM Power SystemsとIBM z Systemsの主要なセキュリティ機能を補完する。
他にもRed Hat Enterprise Linux Webコンソールからカーネル・ライブ・パッチもサポートしており、大規模な組織での重要タスク対処方法をさらに自動化するという。
これにより、運用チームはコマンドライン・ツールにアクセスすることなく、大規模な分散型のシステム・デプロイメント全体にアップデートを適用可能な上、コアデータセンターから複数のクラウドやエッジに至るまで、実稼働に影響を及ぼす問題に容易に対処可能とのことだ。
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