ServiceNow JapanとNECは、今年10月からServiceNowが提供するグローバル協業プログラムである「Partner GTM CoEプログラム」を国内で初めて適用し、NECのDXを支援するための戦略的協業を加速すると発表した。
NECはこれまで、ServiceNowが提供するITサービス運用のソリューションを活用し、従業員エクスペリエンスの高度化と業務効率化を進めてきたという。具体的には、24種類のNECグループ内のITサービス問い合せデスクを統合し、スタッフサポート工数の年間約2億円の削減や、問い合わせ解決時間を約60%削減。
今年10月にはNEC全従業員約2万人に提供している人事サービスの申請・問い合わせの窓口一元化を実現し、今後はNECグループ6万人まで対象を拡大する予定とのこと。
そのため更なるNECのDXの推進に向け、施策の推進、人材育成、プロセスとガバナンスなどのServiceNowの持つグローバルでのノウハウを活用し自社内のCoEを強化する。これによりダッシュボードを活用したデータに基づく意思決定やバックオフィス業務などに対する市民開発による迅速な導入、IT資産管理やセキュリティに関する運用業務の自動化・効率化などの取り組みを共同で推進するとしている。
なお両社は従来からServiceNowの製品・サービスの外販ビジネスにおいて連携しており、利用者のデジタル化や業務効率化を進めている。今回ServiceNowがグローバルで展開するPartner GTM CoEプログラムを国内で初めて採用したことで、今後は利用者の変革も支援していくとのこと。
具体的には、ServiceNowの支援などに基づき推進したNECのDXの知見・経験をリファレンスモデル化し、利用者に提供する。それに加え、ServiceNowの製品やサービスとNEC独自のデジタル技術を活用したテクノロジーやソリューションを組み合わせ、共同で新規ソリューションの開発・販売・サポートを行う体制を構築していくとしている。
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