インフォマートは、森永商事が「発注書AI-OCR(invox)」を導入し、受注業務の自動化に向けて稼働開始したことを発表した。
森永商事では、受注において注文のほとんどをFAXで受け取っており、受注業務は1日5時間、月間で100時間ほどかかっていたという。取引先から送付される発注書は、基幹システムから出力され送信されるものや、InterFAX(インターネットFAX)から自動で送信されるものが大多数を占めていた。取引先の中には、FAX発注を自社の仕組みで行っているところもあり、Web発注のツール構築が難しい状況だったとしている。
また、REFAX業務も行っており、受注業務を改善することが命題になっていたにもかかわらず、解決手段がない状態だった。これらの状況から、煩雑な受注業務の課題解決とREFAX業務の効率化・省人化を目的に、「BtoBプラットフォーム 受発注ライト」、発注書AI-OCR(invox)および「REFAX機能」の導入に至ったという。
導入により、取引先からFAXやメール(PDF)で受け取った発注書を発注書AI-OCR(invox)でデータ化し、そのデータがBtoBプラットフォーム 受発注ライトに自動で連携。自社の基幹システムに取り込むことで、すべての受注がデータ化され、入力作業を削減できるとのこと。加えて、REFAX機能により、システムから自動でFAX返信が行われるため、発注書の受け取りからREFAX業務、基幹システムへの受注データ入力までの手作業がデジタル化され、受注業務の効率化が実現するとしている。
森永商事 導入担当者のコメント
発注書AI-OCR(invox)を実際に利用してからは、1枚に3分ほどかかっていた処理時間が1分弱に短縮でき、作業時間が削減しました。特に忙しい午前中の受注時間帯における入力作業の量・質が大幅に向上しました。そのため、入力業務の知識・経験が浅い方でも、受注入力ができる体制が構築できています。今年の繁忙期は人員を増加することなく通常月と同じように作業できるよう、順次AI-OCRへの切り替えを行っていきます。
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