日本オラクルは、ペイロールが、企業の基幹インフラを担う給与計算システムのデータベース基盤として、「Oracle Cloud Infrastructure」(以下、OCI)のハイブリッド・クラウド・ソリューションである「Oracle Exadata Cloud@Customer」を新たに導入し、運用開始したと発表した。
ペイロールでは、給与計算および関連する周辺業務のアウトソーシング・サービスを提供。これまでは、UNIXサーバーと「Oracle Database」を利用した3階層システムの構成により、サービス基盤を運用しており、顧客増にともなうデータ量の増加時には都度追加投資を行い、システム・リソースを増強することで、繁忙期となる年末調整業務にも対処してきた。しかし、今後の事業成長を図る中で、従来の対処方法に限界があったことに加え、基幹データベース基盤のパフォーマンス不足に起因した障害の発生も危惧していたとのこと。また、サービスの安定運用を維持するためにも基幹システムの見直しが急務だったとしている。
そこで、同社の給与計算サービスを支える基幹データベース基盤として、Oracle Exadata Cloud@Customerを採用し、2022年10月に本番運用を開始。また、BCPサイトのOracle Database環境向けに同ソリューションを2023年9月に採用した。同社のデータセンター内にOracle Exadataのハードウェアを設置することにより、機密性の高いデータを社内に保管できる環境を整備。加えて、OCI上で提供されるマネージド・データベースを利用できるため、運用管理負荷の抑制も実現しているという。
今後、BCPサイトのOracle Database環境もOracle Exadata Cloud@Customerで刷新するとともに、「Oracle Data Guard」を活用したレプリケーションを行う予定だとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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