日本オラクルは、日本中央競馬会(以下、JRA)のスマートフォンアプリ「JRAアプリ」認証サービスに「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を採用し、稼働を開始したと発表した。
JRAアプリの認証サービス選定にあたり、セキュリティ強化のための多要素認証、ユーザー管理用データの保護、データ・レジデンシーなどの要件があった。また、ユーザー登録の敷居を下げ、定着度を向上するために、ブランドに合わせてカスタマイズ可能なログイン画面、アクセス集中時の認証基盤の強化なども必要とされていたという。
JRAは、複数のクラウド・サービスやIDaaS製品を検討した結果、「OCI IAM」を選定。NECネッツエスアイと日本オラクルのコンサルティング部門の支援により、同アプリの認証管理基盤の構築を完了した。OCI IAMのモバイルアプリケーション認証、多要素認証、パスワードポリシー、各種属性変更の機能を活用することで、ユーザーの利便性向上およびセキュリティ強化を実現。また、システム管理者・開発者・運用者のID管理や認証管理に関連した作業負荷を軽減できたとしている。
JRAは今後も、OCI IAMの標準機能を活用し、セキュリティを強化するアクセス管理や機能拡張を行い、JRAアプリユーザーの利用体験と満足度向上を目指していくという。
JRA お客様部 アプリチームのコメント
JRAアプリは、より便利に競馬情報をお届けすることを目的としてリリースしました多くのお客様とJRAとをつなぐ新しいツールです。OCI IAMにより、大規模なアクセス認証にも安定した性能で認証を確実に行うことができ、今後増加するアプリユーザーにも安心な利用を提供できる環境を整備できました。導入・利用コストを抑えつつ、豊富な機能とオラクル・コンサルティングの実装ノウハウを活用させていただくことで、短期間で実装することができたことに大変感謝しております。
【関連記事】
・日本オラクル、HIDの「総合行政システム」モダナイズを支援 OCI活用でクラウドネイティブ化へ
・日本オラクル、11月1日より期間限定で日本国内ユーザー向け無償資格取得プログラム提供
・オラクルがデータ、分析、AI機能を備えた新たなプラットフォームを発表