オラクルは米国時間9月20日、データ、分析、AIのプラットフォームである「 Fusion Data Intelligence Platform」を発表した。
今回発表された新プラットフォームは、データ主導のインサイトと意思決定や行動を組み合わせることで、「Oracle Fusion Cloud Applications」のユーザーがビジネス成果を達成できるように支援するという。また、自動データ・パイプライン、主要なビジネス・エンティティの360度データ・モデル、インタラクティブ分析、AI/MLモデル、アプリケーションを備えた「Business Data-as-a-Service」を提供。これらの機能は「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)Data Lakehouse」サービス上で実行され、拡張性を提供するとのことだ。
また同プラットフォームには、「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)」「Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing(SCM)」「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management(HCM)」および「Oracle Fusion Cloud Customer Experience(CX)」向けの分析ポートフォリオが含まれているという。これらの分析サービスには新たに以下の機能が加わったとしている。
- Oracle Fusion ERP Analytics:新しいAccounting Hub分析により、財務チームは「Oracle Accounting Hub」の補助元帳の会計データからインサイトを取得する仕組みを構築できる
- Oracle Fusion SCM Analytics:新しいManufacturing分析は、作業オーダーのパフォーマンスに関するインサイトを提供。異常を検出して現場の効率を改善し、サプライチェーン・データ全体のインサイトを結びつけて計画から生産までのプロセスを継続的に最適化できるようにする
- Oracle Fusion HCM Analytics:新しいInferred Skills、Payroll Costing、Continuous Listening分析により、組織のリーダーは、人材に関する包括的なインサイトを得られる
- Oracle Fusion CX Analytics:新しいQuote-to-Cash分析により、契約、価格、見積もりのプロセスが全体的なカスタマー・エクスペリエンスに与える影響についてのインサイトが得られるようになる
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