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デロイトトーマツミック経済研究所、エッジAIコンピューティング市場の実態と将来展望を発表

 デロイトトーマツミック経済研究所は、マーケティング資料「エッジAIコンピューティング市場の実態と将来展望 2023年度版」を2024年2月に発刊したと発表した。

 同レポートでは当該市場参入の主要SIer、AIベンダなど35社への取材をベースに、その他ベンダを推計して市場規模を算出。これら参入企業の実績や戦略を分析し、エッジAIカメラ、エッジAIコンピュータ、エッジAIプラットフォームの各市場をエッジAIコンピューティング市場としてAIデバイス別、用途別、業種別に分析したという。

 また、2027年度までの市場規模を予測。エッジAIコンピューティングに加えてAIエンジン、アプリケーション開発、SIサービスを含めた市場もエッジAIソリューション市場として把握し、市場規模を算出したとしている。

人流・人物解析・侵入検知用途で広がるエッジAIソリューション市場

 エッジAIソリューション市場は、2022年度に100億円市場に成長。エッジAIカメラ21.2%、エッジAIコンピュータ24.3%、エッジAIプラットフォーム16.3%、およびコンサルティングを含むSIサービス18.8%と高い構成比を占めている。また、成長率としては特にエッジAIコンピュータが対前年比57.1%増と大きく伸長した。これは、エッジAIコンピュータがマーケティング分野でニーズが広がったことが要因であるとのこと。エッジAIコンピュータの用途は製造業での異常検知や状態監視が中心だったが、カメラと接続し、人流・人物解析・侵入検知用途で利用されるケースが増えているという。

 エッジAIカメラの用途は立入検知や防犯などセキュリティ用途が大部分を占めるが、店舗や公共施設などで人や車などをカウントし、混雑状況を可視化するといった用途も注目されている。それに加えて、性別、年齢といった属性も解析し、マーケティングに活用する事例も徐々に増えているという。人物画像データの利活用ではプライバシー侵害の問題も絡むが、エッジ側で処理された個人を特定できないデータのみをサーバ側に送るため、エッジAIカメラではプライバシーの問題はクリアできるとしている。

 エッジAIカメラでディープラーニングなどを実行するのは、Raspberry Piのような組み込みデバイスである。こうしたデバイス向けのAI開発プラットフォーム市場はスタートアップを中心に2020年度頃から急速に立ち上がってきた。開発プラットフォームベンダがソリューションを自社開発し、提供するケースもあるが、カメラやセンサーなどの端末メーカー、Webサービスベンダ、ネットワーク機器ベンダ、特定業種向けソリューション・サービスベンダを巻き込んでエコシステムを構築する動きが活発化している。そのため、今後は開発プラットフォーマーとその他ベンダで分業化が進むと考えられるという。

エッジAIソリューションの市場規模推移
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