SnowflakeはNVIDIAとの連携を拡大し、AIプラットフォームによるエンタープライズ顧客の支援を強化することを発表した。
両社は、NVIDIAのアクセラレーテッドプラットフォームと、Snowflakeのデータクラウドのデータ基盤およびAIを一つにすることで、双方のインフラストラクチャとコンピュート機能を組み合わせるという。これにより、AIの生産性を加速化し、企業の事業変革を促進するとしている。
また、両社は既に発表している「NVIDIA NeMo」の統合を拡大するという。Snowflakeのユーザーは近い将来、Snowflakeの内蔵機能により、データのセキュリティ、プライバシー、ガバナンスを維持しつつ、「NVIDIA NeMo Retriever」をデータクラウドの自社専有データで直接活用できるようになるとしている。
NVIDIA NeMo Retrieverはチャットボットアプリケーションのパフォーマンスと拡張性を向上させ、Snowflakeのフルマネージド大規模言語モデル(LLM)およびベクトル検索サービスのSnowflake Cortex(プレビュー段階の機能を含む)でAIアプリケーションを構築している400社以上に提供されるとのこと。今回の連携拡大により、ディープラーニングの推論アプリケーション向けの「NVIDIA TensorRT」ソフトウェアをSnowflakeに提供し、LLMによる検索機能を向上させるとしている。
NVIDIAのアクセラレーテッドコンピューティングは「Snowpark Container Services」の他、「Snowflake Cortex LLM Functions(パブリックプレビュー)」や「Snowflake Copilot(プライベートプレビュー)」、「Document AI(プライベートプレビュー)」などのSnowflakeのAI製品に搭載されるという。
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