ふくおかフィナンシャルグループ(以下、FFG)は、AIの戦略的活用を進める専門部署として「AI戦略グループ」を2024年4月1日に新設すると発表した。
同社ではAIを、第7次中期経営計画において取り組みが進行中である業務改革2ndや営業改革、およびDXを加速させるポテンシャルをもったコアテクノロジーであると捉え、 AIの戦略的活用を進める専門部署として同組織を新設するに至ったとしている。なお、FFGでは以前より生成AIの活用についてプロジェクトチームで検討を進めていたが、今回の専門部署新設は、その体制を拡充し、よりスピーディに検討を進めることを企図したものだという。
FFGにおけるAI活用は、顧客への提供価値を最大化することを目的としており、この達成に向けては、顧客との対話を量・質ともに深めることが不可欠と認識しているという。
具体的には、FFG社員がより多くの時間をより効率的に、顧客の課題把握のためのコミュニケーションやその解決に向けた提案のために割けるよう、生成AIを含むAI技術を活用。既存業務の効率化や営業高度化だけでなく、将来的にはAIを起点としたビジネスプロセスの再構築を目標とし、先端テクノロジーに関する知見を有するベンチャー企業など、外部パートナーとの協業も検討していくと述べている。
同時に、AI技術やその活用に付随するセキュリティ、コンプライアンスなどのリスクについても認識しており、適切なリスクマネジメントのもとでAI活用を進めるためのガバナンスについても検討していくという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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