アクセンチュアとオラクルは米国時間5月6日、エコシステム・パートナーシップに基づき、生成AIを活用した新たなソリューション・ツール・トレーニングへの投資を発表した。
両社は、様々な業種の顧客が生成AIを活用してビジネスを刷新し、実証的導入から本導入へと移行できるようサポートを提供するという。「Oracle Cloud Infrastructure (OCI) Generative AI」を活用し、顧客データの機密性と安全性を確保しながら、効率性の向上、回復性(レジリエンス)の改善、顧客体験および従業員体験の向上を支援するとしている。
まずは、経理・財務部門におけるデジタル変革の推進に焦点を置くという。新しい生成AIを搭載したOCIソリューションは、経理・財務チームにリアルタイムのデータ分析などを提供するとのことだ。また、生成AIを活用して最高財務責任者(CFO)の業務を迅速化し、経理・財務プロセス、会計決算、ファイリング、プランニングを簡素化。次のようなソリューションとユースケースを提供予定だという。
- 調達(プロキュアメント)支出分析:顧客固有のデータと生成AIおよび機械学習(ML)アルゴリズムを活用することで、調達チームはビジネスインサイトに基づいたデータ中心の意思決定を行える。また生成AIエージェントを活用することで、チームは企業全体のコスト削減につながる戦略的機会を特定できる
- 財務計画と分析のための需要予測:生成AIとMLを活用することで、企業は差異・要因・影響に関する情報を得ることが可能
- 動的なシナリオプランニング:経理・財務チームは、生成AI、過去およびリアルタイムのデータを用いた分析、キュレーションされたナレッジベースを通じて、様々な財務シナリオを検討。what-if分析を実行し、アクションの影響を特定できる
財務ソリューションは、アクセンチュアのスイッチボードを活用することで、顧客がコストや正確性などの要素を考慮しながら、基礎モデルの組み合わせを選択できるよう支援するとしている。両社はまた、ヘルスケアや公共サービスの分野でも、業界に特化した生成AIソリューションの開発に取り組んでいるとのことだ。
このパートナーシップの一環として、アクセンチュアは自社の従業員に対して「OCI Generative AI Service」のトレーニングを実施している。今後は即戦力となる人材を育成し、OCIによる変革を加速させるために、アクセンチュアのAIアカデミーの受講者に対してオラクルに特化したトレーニング・プログラムを提供する予定だとしている。
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