NTTデータは、市役所のオンライン手続きの利便性向上のため、「AIナビゲーター」を東京都町田市と整備し、2024年7月からサービスを開始した。
町田市は、市が提供するデジタルサービスを集約したバーチャル市役所ポータルサイト「まちドア」を4月から公開している。今回、同サービスの拡張を図り、ジェネレーティブAIと3Dアバターを組み合わせたAIナビゲーターがオンライン上の案内役となり、チャットをしながら利用者が目的の手続きへアクセスできるようサポートするという。
同サービスでは、入力された情報が再学習されない仕組みを採用しているため、利用者のプライバシーが保護されるとしている。
- 会話での情報提供:AIナビゲーターは、Microsoftが提供するAzure Open AI Serviceを活用して開発され、まちドアで公開されている情報を学習することで、自然な会話(チャット)により町田市のオンライン手続きの案内を行う
- 検索機能:オンライン手続きの検索時に、チャット入力または音声入力によりAIナビゲーターに質問でき、案内された選択肢をタップすると目的の手続きにアクセスできる
- 親しみやすいAIナビゲーション:市民投票で選ばれたAIナビゲーターのマチネとマーチが、オンライン手続きを案内する。利用者は会話を通じて、AIナビゲーターとのコミュニケーションを楽しむことができる
NTTデータと町田市は、今後も連携し、オンライン手続きの拡充やAIナビゲーターの活用に関して検討・検証を進めながら、市民のニーズに応じたサービスの提供を目指すとしている。
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