住友電工情報システムは、エンタープライズサーチ「QuickSolution Ver.13.3」を2024年9月2日より販売開始すると発表した。
同サービスは、数百TBまでのフルレンジに対応した、純国産のエンタープライズサーチ。今回発表された同バージョンは、同サービスと対話型生成AIのChatGPTを連携し、RAGを応用して企業内情報の検索結果に基づく質問応答を可能にする機能だという。従来のUIを持つ検索画面を使用しつつ、エンタープライズ向けRAGに最適化するため、新しい画面デザインに改良したとのことだ。

詳細は以下のとおり。
- 検索とChatGPTとの対話を分離し、利便性を向上:検索画面上に対話画面をモーダル表示し、検索とChatGPTとの対話を分離。キーワード、ファイルの更新日時や種類などで検索して、絞り込んだ文書に対して対話画面で質問できる。提供された回答に対して箇条書き、表形式でまとめる、要約、翻訳などの追加の指示も可能。また、対話画面はワンクリックで表示/非表示を切り替えられる
- 回答に必要な文書の選択・除外で、より正確な回答を提供:対話画面上で回答に必要な文書の選択や除外が可能。必要な文書を選び、より正確な回答を提供する
- 回答生成に使用した元文書参照やファイルアイコン表示で、回答の妥当性確認が容易に:対話画面上で回答生成に使用した文書をクリックし、元ファイルを直接開くことが可能になった。これにより、回答生成に使われた内容を確認し、回答の妥当性を判断できる。また、文書にはファイルアイコンが表示されるようになり、直感的な理解が可能になった
- GPT-4o対応:従来からのGPT-3.5 turbo、GPT-4に加え、最新モデル「GPT-4o」にも対応。より丁寧かつ迅速な回答の生成が可能になった
- 回答精度の向上:プロンプトの改善により回答精度が向上。その他、対話画面の伸縮、回答テキストのクリップボードへのコピーなどの機能を追加した
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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