サイバーエージェントDXは、小売業界向けに生成AIを活用したPOSデータ分析ツール「AI POS(エーアイポス)」の提供を開始した。
AI POSは、サイバーエージェントのAI技術の研究開発組織「AI Lab」と連携して開発されたツール。小売業界が抱える複雑なPOSデータを生成AI技術で自動的にレポート化し、データ分析を行えるという。これにより、迅速かつ精度の高いビジネス意思決定を支援するとしている。
同ツールの主な特徴は、ユーザーが週次や月次の売り上げ、昨年比などのデータを手動で確認することなく、必要なタイミングで自動的にレポートが提供される点。レポートは、メールやSlack、Teamsなどのプラットフォームで受け取ることが可能だという。また、LLM(大規模言語モデル)を活用したチャット機能により、質問を入力するだけでデータを取得し、分析結果を提供するとしている。
たとえば、「先月の売り上げが増加した理由は?」といった質問に対して、関連データをもとに具体的な要因を提示。また、店舗の店長には担当店舗の売り上げ傾向、商品担当者には各商品の詳細なデータが自動的に表示されるといった、ユーザーの役割や関心に基づいて個別に最適な分析結果を提供するという。
また、AI POSではリテールメディアの効果測定機能を追加予定。これにより、広告キャンペーンの効果を売り上げデータと連携して分析し、投資対効果(ROI)を明確に可視化できるようになるとしている。
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