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SAP、コスト削減や業務プロセス改善を支える新たなAI機能を提供 AI利用のリスク評価も可能に

 SAPは、支出管理ソリューションとビジネスネットワークソリューションに組み込む新たな業務用AIとユーザーエクスペリエンスを発表した(2024年10月9~11日、墺ウィーンで開催された「SAP Spend Connect Live」にて)。

生成AIと新しいコパイロットのJoule(ジュール)で革新を続ける

 新たにリリースされる、SAP Ariba Category Management ソリューションに組み込まれる生成AIによって、調達担当者は包括的かつ効果的なカテゴリー戦略を迅速に作成できるようになるとしている。

 この機能により、市場分析プロセスが改善され、調達担当者が絞り込んで実行するためのカテゴリー戦略案が提示されるため、カテゴリー管理者の時間が節約され、戦略の有効性も高まるとのことだ。一般提供は2023年末の予定。また、生成AIコパイロット「Joule」は、クラウドソリューション全体に組み込まれる予定だとしている。支出管理ソフトウェアでの利用開始は2024年の見込みだという。

 加えて、SAPはユーザーと協力して追加のユースケースを開発しており、これらは2024年前半に利用可能になる予定とのことだ。

包括的な支出分析機能を提供するSAP Spend Control Tower

 SAP Spend Control Towerソリューションには、AI機能とあらゆる支出を把握する機能が含まれるとのことだ。このソリューションを活用することで、コスト削減の機会やプロセスの改善ポイントを見つけられるという。これらの機能は、2024年第1四半期から提供される予定だとしている。

 また、SAP Ariba SourcingソリューションとSAP Ariba Buyingソリューションの新しいダッシュボードでも、主要プロセスワークフロー内でほぼリアルタイムに情報が提供されるようになり、調達担当者はこの情報に基づいてタイムリーに意思決定できるようになるという。これらの機能は現在利用可能であり、新たなアーキテクチャ上に構築された機能になっているとのことだ。

Source-to-Settle(調達から決済)ソリューションに組み込まれたAI利用のリスク評価

 AIを活用したサプライヤーのリスク評価機能を、Source-to-Settleソフトウェアに組み込み、ビジネスユーザーがよりスマートな意思決定を迅速に行えるよう支援するという。この新機能により、リスク評価プロファイルが、サプライヤー選定/契約/購買ソリューションの必須要素となり、ユーザーはサードパーティーのリスクをより的確に判断できるようになるとのことだ。サプライヤーリスク評価機能は、SAP Ariba Sourcing、SAP Ariba Contracts、SAP Ariba Buyingの各ソリューションで現在利用可能になっているという。

ScoutbeeのAI活用Supplier DiscoveryをGuided Sourcingに統合

 SAPとScoutbeeは、AIを活用したサプライヤー検索ソリューションとSAP Ariba Sourcingソリューションとの統合を予定しているという。Scoutbee Discoveryソリューションは、生産能力、品質基準、認証といった複雑な要件に合致するサプライヤーを迅速に特定できるソリューションだとしている。

 この統合により、絞り込まれたサプライヤーが自動的にGuided Sourcingイベントにインポートされ、調達担当者はより自信を持った意思決定が可能に。この統合機能は、2024年第1四半期に提供される見込みだという。Scoutbee Discoveryは、SAP Business Network Discoveryソリューションの機能を補完するもので、調達担当者が自社の要件に合致する新規サプライヤーを迅速に見つけるのを支援するとのことだ。

経費支払マネージャーが時間とコストを節約

 SAP Concurソリューションに、25以上の通貨による経費精算を可能にする新しい経費支払マネージャーサービスが加わった。合理化された支払プロセスにより、経費精算処理にかかる時間やコストを削減できるという。サードパーティーの支払プロバイダーと直接契約することで、柔軟性が高まるとのことだ。経費支払マネージャーでは、顧客が支払プロバイダーを選択することも可能で、現在広く利用可能になっているという。

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