レバテックは、IT人材を採用する企業担当者1,000名とIT人材3,000名を対象に、管理職への意向や採用実態に関する調査を行った。
調査概要
- 調査年月:2024年11月22~29日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査主体:レバテック
- 実査委託先:GMOリサーチ&AI
- 企業側調査
- 有効回答数:1,000
- 調査対象:企業におけるIT人材採用担当者1,000名
- IT人材側調査
- 有効回答数:3000
- 調査対象:20~59歳・IT人材3,000名
今後管理職になりたいと回答した人はわずか15.7%
現在管理職に就いていないIT人材を対象に、今後管理職になりたいと思うか聞いたところ、「非常にそう思う」「ややそう思う」は合わせて15.7%となった。
管理職になりたい理由としては「給与・報酬を現状より上げたいから」が56.7%で最も多く、次いで「組織への影響力を拡大したいから」が12.6%、「組織や部門の意思決定の権限を持てるから」が9.4%と続いた。給与向上や組織への貢献範囲の拡大が、管理職を目指すモチベーションになっているという。
一方、約4人に1人は「管理職になりたくない」と回答。その理由として最も多かったのは、「責任やストレスを感じることが増えそうだから」が48.4%で、管理業務にともなう負担を懸念する人が多いことが明らかになったとしている。次いで、「管理業務よりも技術者としての専門性を磨きたいから」が11.7%、「適性がないと感じるから」が11.3%と、その他の理由も挙がっており、自身の志向性や適性に合った業務を重視する傾向もうかがえるという。
また、年代別に見ると、年代が上がるにつれて「今後管理職になりたくない」と回答する割合が高くなる傾向が見られ、50代では約7割が「なりたくない」と回答している。
なりたくない理由として、20代は「給与」や「残業時間」を挙げているのに対し、40・50代は「自身の適性」や「技術者としてのキャリア志向」を踏まえて回答している人が多い傾向があるという。
管理職の約4人に1人が「管理職を続けたくない」と回答
現在管理職についている人に、今後も管理職を続けたいかと質問すると、24.1%が「ほとんどそう思わない」「まったく思わない」と回答した。
管理職を続けたくない理由は、「責任やストレスを感じることが多いから」が52.0%で最も多い結果となった。また、「給与の割に合わないから」が12.5%と、ストレスや業務量に見合うだけの報酬を得られていないと感じる人も一定数いることがうかがえる。
一方、管理職を続けたい理由としては、「給与や報酬を現状より上げたい」が39.2%で最も多く、次いで「組織や部門の意思決定の権限を持てるから」が17.8%、「組織への影響力を拡大したいから」が14.9%と続いた。給与面だけではなく、組織への影響力の大きさも管理職のやりがいにつながっていると考えられるという。
IT人材の採用を行う企業の約5社に1社が「管理職」のポジションに注力
IT人材の採用において、企業が今年度最も力を入れて採用しているポジションは「リーダークラス」で38.0%となり、次いで「メンバークラス」が36.1%、「ハイクラス・管理職」が20.5%と続いた。
特に「管理職」を担うIT人材を重点的に採用している企業は、「スカウト型の求人媒体」に注力している傾向が見られる結果となった。
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