Domoは、年次分析レポート「Data Never Sleeps(DNS)第12版」を発表した。
同レポートは、オンライン上の人々のやりとりで、毎分どれだけのデータが生成されているのかを視覚的に示したもの。今回の調査で、世界のインターネットユーザーが55.2億人と過去最高を記録し、AIが新たな役割を得ていることが明らかになったという。詳細は以下のとおり。
どこにでもあるAI
AIは、日常的なアシスタントになりつつあると同社は述べる。
Google検索回数は、毎分590万回と前年比6%減少。原因について、同社は生成AIチャットサービスが検索の領域を侵食している兆候だと推測している。AppleのSiriは、毎分100万件以上の質問に答えているという。GoogleのGeminiは、同じ時間枠で8,574人が活用しており、日常業務を簡素化する上でAIの役割が大きくなっているとのことだ。
エンターテインメントの盛衰
2021年以降、Netflixの配信時間は19%減の36万2962時間となった。一方で、TikTokやSnapchatのようなプラットフォームは支持されている傾向が見られるという。
TikTokユーザーは、16,000本の動画をアップロードし、送信されたSnapは2022年から37%増加。現在、FacebookとInstagramでは、毎分1億3890万本のショート動画が再生され、無料のデジタルエンターテインメントが優勢であることが浮き彫りになっているとのことだ。
働き方の変化
Microsoft Teamsは、2億2900万分のミーティング時間を記録し、Slackでは104万件のメッセージが送信され、Zoomアプリは毎分288件ダウンロードされているという。
デジタル消費と宅配サービス
オンラインショッピングと宅配サービスが新たな高みに達していると同社は述べる。
フードデリバリーサービス「DoorDash」の利用者は、1分間に126,763ドルの注文を行っているという。また、米国のホリデーシーズン中(サイバーウィーク)は、1分間で4360万ドルの買い物がされているとのことだ。
サイバーセキュリティにおける課題
データ量の増加にともない、リスクも増大。毎分4,080件のデータ漏洩が発生しており、サイバーセキュリティとガバナンスの重要性が浮き彫りになっていると同社は述べた。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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