2025年1月24日、dotDataは、データ分析プラットフォーム「dotData Insight 1.3」を発表した。
今回のバージョンアップでは、AIによるデータクレンジングやテーブル拡張機能などを強化。簡単かつ短期間でインサイトをデータから抽出できるという。
主な新機能と強化ポイントは以下のとおり。
AIによるテーブル拡張
AIが複数カラムの組み合わせ方を推薦し、インサイトの抽出に有用なカラムをテーブルに追加できるという。同機能では、統計的な有用性に加えて、生成AIが組み合わせの意味や解釈性を評価。これにより、高い解釈性を保ちながら、複数のカラムを組み合わせた、より高次の深い洞察をdotData Insight上で発見できるとのことだ。
AIによるデータクレンジング
AIによるデータクレンジング機能が強化されたとしている。具体的には、インポートされたテーブルに対して、カテゴリー値の表記揺れ、欠損値や異常値、レコードの重複など、データの潜在的な品質問題を自動的に検出。検出された問題に対して、修正方法を自動的に検討し、ユーザーに提案するという。
ユーザーは、AIから報告された問題点を確認し修正したい項目を選択。AIが修正方法の案にしたがって、データをクレンジングするとのことだ。これにより、ユーザーは透明性をもってデータの品質問題を理解できるとともに、SQLやGUI上による複雑なデータ前処理の作業なしに品質の高いデータを準備し、インサイトを抽出できるとしている。
その他の追加機能
セグメントやテーブル、特徴量を整理できるフォルダ機能、メールやSlackへのジョブの完了通知など、製品の利便性を向上する機能が利用可能になるという。一例は以下のとおり。
- セグメント比較機能:異なるデータ期間や条件に対して抽出された特徴量セグメントを比較。施策前後における特徴量やビジネスKPIの変化や、異なる母集団の間での傾向の違いなどを簡単に分析できる
- 生成AIによる分布の説明機能:目的変数との関係性を考慮した説明が生成できるようになり、ビジネスの目的を勘案した解釈や説明をAIが実施
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